8月6日と言えば皆さんは何を思いますか?猛暑の日が続きますが、夏の暑さとともに、「8月6日は原爆の日」ということが私の心に刻まれています。小学生だった頃から、毎年8月6日には、「ああ、今年も原爆の日がきた」と思い、テレビに映る原爆ドームや広島での平和記念式典の様子が目にうかびます。1945年8月6日午前8時15分に広島に人類史上初めて原子爆弾が投下され、一瞬にして何万人もの命を奪い、続いて8月9日11時2分に長崎にも原子爆弾が投下されました。世界で初めて使われた核兵器、一瞬にして広島と長崎を焼け野原にし、その後も多くの命を奪い苦しめています。1945年12月末までに広島では人口35万人のうち14万人が亡くなり、長崎では24万人のうち7万人が亡くなったと推計されています。何度か修学旅行等で広島や長崎を訪れ平和記念資料館を見学し、原爆の恐ろしさ、激しさを感じましたが、当時は想像を絶する地獄絵図だったと思います。広島の原子爆弾の爆心地周辺の地表温度は4000℃にも達したそうです。爆発の瞬間、強烈な熱線と放射線が四方八方に広がり、衝撃波が爆心地から500mのところで1平方メートルあたり11トンという超高圧の爆風をとばし街を破壊しました。原爆は無差別に大量殺りく・大量破壊を瞬時に行い、放射線による被害で長期間にわたり人々を苦しめ続けています。もう二度と核兵器が使われることがあってはなりません。原爆が投下され79年が経ちました。しかし、世界には1万2千発を超える核兵器があり、今もロシアがウクライナを侵攻し、悲惨な戦争が長く続いています。「戦争は最大の人権侵害」です。一刻も早く戦争が終わり、これ以上尊い命が奪われ、傷つけられることのないように、平和な世界になることを願っています。
この機会にお互いに平和の尊さについて考え、すべての人の人権が守られ、大切にされるように、平和のためにできることをしましょう。
問合せ:教育総務課
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